スマートフォンで不用品の売買が気軽にできるフリマアプリサービス「メルカリ」は日本で広く浸透したサービスです。2月16日にメルカリ株が上場来高値(6,400円)を記録し、市場からの期待も高まっています。
今回は、メルカリのGMV(流通取引総額)やMAU(月間ユーザー数)に着目して分析し、メルカリが舞台となっているインターネット上の出来事を通して、メルカリのサービスとしての特徴・今後の展開について考えてみたいと思います。
メルカリのユーザー数の伸びについて
メルカリの規模を推定する指標として、公式発表にてGMVとMAUの2指標が公開されているので、この値を利用します。
GMV・MAUについては、プロダクトマネージャーの業務の一つである進捗管理業務でも「プロダクトの収益成績」を表す指標としても利用されるので、特に分析の対象としています。
GMVは「流通取引総額(Gross Merchandise Value)」を表します。これは、「プラットフォーム=メルカリ」上で購入された「商品の総額」のことです。この指標によって、「マーケットプレイスの規模」を知ることができます。
メルカリの場合、売上はメルカリ上で販売が成立した商品の「取引手数料」です。取引手数料は「販売が成立した商品価格」に比例して決まる仕組みなので、GMV>売上となる点に注意が必要です。
また、MAUは「月間アクティブユーザー(Monthly Active User)」のことを表します。「対象月にどれくらいの人数のユーザーがそのサービスにアクセスしたか」を示す指標であり、そのサービスがどの程度活発なのかを示したものです。月単位の場合は長期的なユーザー数推移を見るのに向いているので、決算資料でよく用いられます。
私の専門でもあるプロダクトマネジメントの実務では扱うサービスの性質によって、「DAU(Daily Active User)」「WAU(Weekly Active User)」など、区切りの期間を変えたものも用います。