安いから…の「衝動買い」

「100円ショップに買い物に行ったら、話題になっていた便利グッズがあったから買ったけど結局使わなかった…」「セールで試着せずに服を買って、着てみたら似合わなかった…」
「安いからまとめ買いしたレトルト食品を食べきれずに賞味期限が切れてしまった…」

このような経験に心あたりはありませんか?「安いから」という理由の衝動買いは、結局のところ無駄な出費になってしまいがち。衝動買いを防ぐには、モノを購入するときに「安いかどうか」ではなく「必要かどうか」という判断をすることが大切です。

レジに向かう前に一度立ち止まって「これはなんのために必要なのか」「いま買う必要があるのか」ということを考え直してみましょう。

銀行のATM「手数料」

休日や夜間など時間外の利用や、コンビニのATMや他の金融機関のATMを利用したときにかかる銀行のATM手数料。1回の手数料は少額でも、何度も何度も積み重なると大きな無駄となってしまいます。自分の使っている銀行の「月に何回まで手数料無料」「この提携銀行なら手数料無料」といった制度はしっかり把握しておきましょう。

「使い過ぎ防止のためにこまめに引き出す」というやりくり方法は手持ちがなくなる度に追加で引き出してしまい、ATM手数料だけでなく家計の支出もかさむため要注意です。

給料が入ったら月の予算分の現金をまとめて引き出して、週ごと・支出の項目ごとに袋分けしやりくりをするようにすれば、手数料の節約にも家計の支出削減にも繋がるでしょう。

自動引き落としの「見えない支払い」

銀行口座からの自動引き落としになっている支払いや、クレジットカード払いになっている支出は全て把握しているでしょうか。毎月自動で引き落としがされるため、自分で支払っているという感覚が薄く、無意識の出費となります。

例えば

  • 利用頻度が低い動画配信や音楽配信などのサブスクリプションサービス
  • ゲームアプリの課金
  • 行かなくなったジムや習い事の会費
  • ほとんど利用していないクレジットカードの年会費
  • 勧められて入った過剰な保険

などの無駄に支払っているものがないか定期的に見直しをしましょう。不要なものを解約・整理するだけで大きな支出の削減になります。

まとめ

無意識の出費を減らすには、自分が支払った全ての出費を見直すのが最も効果的です。まずは家計簿を1カ月だけでいいので細かくつけて、「これはいらなかったかも」という出費をチェックしてみましょう。

無意識の出費をやめられるようになれば、本当に欲しかったもの、使いたかったものにお金を回せるようになり、充実感が得られるお金の使い方ができるようになりますよ。

石黒 杏樹