この冬は厳冬といわれていますが、アメリカでも2月中旬から東部南部を中心に厳しい寒波が続きました。南部テキサスでは15日より大規模な停電が続き死亡者もでてしまいました。大寒波により暖房器具の利用が急増し電力不足のうえに、発電設備が凍結してしまったのです。

そんな中、テスラ所有者達がこの停電時「テスラに助けられた」とSNSに投稿しています。これをうけ、テスラの株は上がるのではとの憶測もありますが、実は株価はさがる一方。テスラの人気上昇よりもビットコインを大量投資したことへの懸念が強いのでしょうか。

テスラ製品が停電で活躍

今回の想定外の災害の中で、「テスラに助けられた」というテスラ所有者の声がネット上で散見されます。例えば、米掲示板 サイトreddit(レディット)には、「テスラModel3のおかげで昨夜はガレージ内の車内で自分、妻、幼児、そして愛犬は快適に眠ることができた」というようなコメントがありました。

テスラは2019年、Model3に“Camp Mode”という新しい機能を搭載しました。キャンプモードにすると、駐車中でも大容量バッテリーを使用し、まるで部屋にいるかのように温度やライトを調整したり動画を見ることができます。まさに「キャンプのための機能」どこでもどんな気候でも車の中で快適に過ごせるという機能です。

テスラCEOのイーロン・マスク氏はTwitterで温度設定、ライト、音楽をオンの状態で48時間以上バッテリーは持つだろうと話しています(※1)

また、今回の停電で、ステラ社の“Powerwall”という家庭用蓄電池も多くの人に知られるようになりました。暗闇のなかPowerwallを設置した1軒の家だけ電気がついている動画がTwitter上に投稿され 、テスラ社のPowerwall &Solar Systemの設置を考える人が増えたようです。

テスラ社のウェブサイトによると(※2)、“Powerwall”は太陽光発電や電力網からの電気を蓄電し、必要な時に利用できるというものです。太陽光発電システムを別に設置して連携させれば、電力網からの供給なしでも日中太陽光発電から蓄電し夜はそれを使えます。電力網からも比較的安い時間帯に充電して、高い時間帯には蓄電から利用するというやり方もあるようで電気代節約の効果もあるといえます。