つまり、女性陣がチョコレートをわたすのは、純粋なる「日ごろの感謝の気持ち」もしくは「バレンタインデーとはそういうものである」という惰性(言い方は悪いですが…)からくるものであり、決して「お返しが欲しい」というよこしまな気持ちではない、と考えていいかもしれません。

となると、「ホワイトデーのお返しは3倍」の由来は、バブル時代の名残である…という説が最も有力な気がしてきた筆者です。

バブル時代といえば筆者はまだ小学〜中学生。その恩恵にはあずかっていませんが、近所の大学生や社会人のお姉さん、テレビの向こうの女性が「ホワイトデーにシャネルの口紅をもらった」「ホワイトデーはブランドのハンカチでがっかりした」などと話していたことは鮮明に覚えています。

今やそんな高価なものをわたしてしまうと、「何かよからぬことを考えているのでは?」なんて勘ぐられてしまうのが関の山。高いお返しをした方がいいなんて時代はとっくに過去のもの。

時は令和、律儀に3倍返しをするよりも「ホワイトデーなんて忘れてた」くらいのドライな対応の方がよっぽど時代に合っているのかもしれません。

まとめ

筆者の周りでも年々「バレンタインデーやホワイトデーなんて面倒くさい」という人が増えてきたような気がします。とはいえ、もらったからには返さなければ…と考えるのはもっともなこと。

金額や「お返し」という義務感にとらわれず、女性がバレンタインデーにチョコレートを渡すのと同じ感覚で、お世話になった人に「いつもありがとう」という気持ちを贈る…それでいいのではないでしょうか?

参考資料

大中 千景