高校卒(管理・事務・技術職)
- 定年:1618万円
- 会社都合:1969万円
- 自己都合:1079万円
- 早期優遇:2094万円
高校卒(現業職)
- 定年:1159万円
- 会社都合:1118万円
- 自己都合:686万円
- 早期優遇:1459万円
大卒の会社員でも定年退職で2000万円未満という結果になっています。
早期退職でもしない限り、退職金2000万円という水準に届かない人も多いことが想定されます。
退職金は減少しているのか
続いて定年退職者1人あたりの平均退職給付額の推移をみてみたいと思います。
ただし、定年退職金の給付額は学歴や職種によって差があるので、ここでは大学・大学院卒(管理・事務・技術職)を例にみていきます。
定年退職者1人平均退職給付額の推移
- 平成15年:2499万円
- 平成20年:2280万円
- 平成25年:1941万円
- 平成30年:1983万円
こうしてみると、減少していることが一目瞭然ですね。
冒頭でご紹介したように、平成9年は2871万円でしたから、比較すると、平成30年までに888万円減少していることが分かります。
さらに言えば、上記の平成30年の値は調査対象に複合サービス事業を含んでいます。
平成25年以前の値と時系列で比較するため、別に算出された平成30年の1人平均退職給付額は1,788万円となります。
これは、平成9年と比較すると、なんと1083万円の減少となります。
21年間で1000万円程度減少しているなら、自分たちが退職する時に果たして退職金制度は残っているのだろうかと不安になりますね。