プログラミング教室では、プログラミング学習用のソフトを使って、パソコン上でキャラクターを思うように動かしたり、ゲーム作り、ロボットを動かすプログラム作りなどを行い、試行錯誤しながらプログラミング的思考を養っていきます。

学習塾などとは違い、先生から受け身で教わることは必要最小限に抑えられており、「自分で考える」ことに重きを置いて、考えてもわからないことは自分から先生に質問したり、生徒同士で協力したりして解決していきます。

自ら行動することが自然と身につくため、子どもの他者との関わり方、問題との向き合い方に変化が表れたと感じている保護者もいるようです。

とはいえ、「それなら早めに幼児のときからプログラミング教室へ!」と考えるのは早計というもの。プログラミングを学ばないと自主性やコミュニケーション力が育たないわけではないからです。

近年、注目されている概念に「非認知能力」というものがあります。乳幼児期に子どもがこの力を身につけると就学以降の人生にも良い影響が出てくるとか…(注:ポジティブに人生を歩めるという意味であり、必ずしも希望校に進学できる、高収入が得られるといったことを指してはいません)。

習いごとを選ぶ際にも、この「非認知能力」につながるか否かが一つの目安になりそうです。

習いごとで「非認知能力」を向上させる? 

「非認知能力」とは、子どもが粘り強く頑張る力やコミュニケーションをとる力、自分に自信をもつ力など、数値的に計ることのできない能力のことです。

育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、子どもの非認知能力を養うためには、習いごとの中に以下のような4つのサイクルが含まれていることが大切だと提唱しています。

1)夢中になる⇒ 2)達成する⇒ 3)挫折する⇒ 4)克服する

サイクルの初まり、「夢中になる」というポイントを押さえるためには、子どもの「やりたい!」という気持ちと意志を尊重してあげる必要がありそうですね。