加えて、昨今の原油価格上昇や穀物・食料品価格の急騰を背景に商社株が買われ、三菱商事(8058)、三井物産(8031)、伊藤忠商事(8001)が揃って昨年来高値を更新したことが注目を集めたようです。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- 東京エレクトロン(8035)
- エムスリー(2413)
- TDK(6762)
ハイテク株は高安まちまちでしたが、前日に買い戻された半導体関連や電子部品株の一角が急反落し、東京エレクトロン、TDK、HOYA(7741)、太陽誘電(6976)などが大幅安となりました。
また、先日の地震の影響で部品供給に遅延が生じたため、国内生産ラインを一部休止しているトヨタ自動車(7203)が続落となり、デンソー(6902)など部品メーカーも値を下げています。
その他では、この日から医療関係者先行でコロナワクチンの接種が開始されたことを受け、コロナ禍で上昇した銘柄に対する手仕舞い売りも続きました。
エムスリーが一時急落し、SGホールディングス(9143)、神戸物産(3038)、大幸薬品(4574)、スクエア・エニックス・ホールディングス(9684)などいずれも大幅安で一相場終わった雰囲気が強くなったことが目を引きました。ただ、任天堂(7974)は引き続き買われて昨年来高値を更新しています。
新興市場(東証マザーズ)では、先週に爆騰して上場来高値を付けたメルカリ(4385)が、EC関連物色一巡で一時▲9%安へ迫る急落となりました。
葛西 裕一