いざというときに貯めておくと安心の貯金。

子どもの就学、急な病気・ケガ、定年後の生活費などなど。貯めてさえいれば、いろいろと助かりますよね。

ただ、頭では分かっているのに、なかなか貯まっていかないのも事実です。

「なぜか貯まらない」「全然貯金が増えない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

私は外資系金融機関での勤務経験があり、ファイナンシャルアドバイザーとして、多くのお客さまと関わり、お金の相談を受けてきました。

今回は、年齢別貯金ゼロ世帯の割合や、みんながいくら貯金しているのかについて見ていきたいと思います。

貯金ゼロはどのくらいか

まず始めに、貯金ゼロ世帯(単身世帯、2人以上世帯)の割合を見ていきましょう。

金融広報中央委員会実施の「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」によると、年齢別の金融資産非保有世帯は以下の通りです。

金融資産非保有世帯の割合(単身世帯)

  • 20歳代:45.2%
  • 30歳代:36.5%
  • 40歳代:40.5%
  • 50歳代:37.2%
  • 60歳代:29.8%
  • 全体:38.0%

金融資産非保有世帯の割合(二人以上世帯)

  • 20歳代:22.9%
  • 30歳代:15.8%
  • 40歳代:18.7%
  • 50歳代:21.8%
  • 60歳代:23.7%
  • 全体:23.6%

単身世帯と二人以上世帯を比較すると、単身世帯の方が金融資産を保有していない人の割合が多いことが分かります。

特に20~40代を比較すると、貯蓄ゼロ世帯の割合は単身世帯が倍以上多くなっています。

単身世帯は生活様式の自由度が高く、それぞれのライフスタイルによる支出が増える傾向があるのかもしれません。一人住まいだと、生活コストも高くなりがちです。

単身世帯であろうと、二人以上世帯であろうと、万が一が起こる可能性は誰にでもありえます。病気で働けなくなったり、失業したりすると、貯金ゼロだと困ったことになりそうです。

貯金があるとないとでは、確実に安心感が違います。貯金ゼロの人は少しずつでも構いませんので、まずは貯金をスタートすることをおすすめします。