いやはや寒い。日差しがある日中は時折暖かさを感じるものの、まだまだ寒い日が続きます。冬ってここからが意外と長かったりしますよね…。

ということで、今回は冬の着こなしのおさらいも兼ねて、各店ショップスタッフのリアルな防寒コーディネートをパパラッチしてきました! アパレルのプロの着こなしを参考にして、まだまだ続く冬の寒さを乗り切るべし。


白木凛太郎さん(SELECT STORE SEPTIS)

カウチンセーター / CANADIAN SWEATER、マウンテンパーカー / SIERRA DESIGNS、 キルティングカーディガン/ FIDELITY、中に着たウールシャツ / TELLASON、パンツ / BARNSTORMER、シューズ / L.L.Bean、マフラー / Hanna Hats、ニットグローブ / WILLIAM BRUNTON


―見るからに暖かそうなコーディネートですね。今回の着こなしのポイントを教えてください。

冬っぽさ満点のカウチンを主役にしたくて、そこから逆算して組んでみました。体感としての暖かさだけでなく、見た目や気持ちの部分での暖かさってあると思うんです。「なんか冬っぽくていい」みたいな感じ。着ている自分の気分も上がりますし。

―結構重ね着されていますが、動きにくくはないですか?

ちょっとやり過ぎたかなという感は正直あります(笑)でも、動きづらいということはないですね。通勤に自転車を使うことが多いのですが、トップスの着丈も長くないし、これでも全然いけますね。

ハイテクな機能素材より、ウールなどのローテクな天然素材のほうが好みと語る白木さん。〈シエラデザインズ〉のマウンテンパーカーの上にカウチンニットを羽織るユニークなレイヤードを披露してくれた。

一番下に着たサーマルの上に重ねたのは、ウールのシャツと薄手のキルティングカーディガン。肌に近い部分の熱を閉じ込めるイメージで選んだそう。


―一方、下半身の暖かさはどうですか?

チノパンだと味気ないので、コーデュロイのパンツを選んで季節感を出しました。足元のビーンブーツは風を通さずに、熱を閉じ込めてくれます。ちなみにソックスも〈エルエルビーン〉のウールソックスなので完全防備ですね。


―しかもブーツはパンツインされているんですね。

自転車に乗るので、裾を入れるほうがむしろ自然なんです。ビーンブーツに関しては見た目もかっこいいので、こうやって全部見せるのはファッション的にもアリですね。


SELECT STORE SEPTIS
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-41-13
TEL:03-5481-8651
営業時間:15:00-19:00(土日祝は12:00 – 19:00)
定休日:毎週水曜日・第三火曜日

 

大井 勇人さん(ZABOU TOKYO)

コート / NECESSARY or UNNECESSARY、ダウンベスト / Crescent Down Works、 ニット / Harley of Scotland、中に着たサーマル / Champion、パンツ / RESOLUTE、シューズ / Blundstone、マフラー / Johnstons、ニットキャップ / SUBLiME


―今日のコーディネートのポイントは?

クレセントのダウンベストの上にコートを羽織ったところです。コートにはキルティングの裏地も付いていますし、ニットも着ているので、それだけで暖かいのですが、万全を期してダウンベストをその間に着てみました。

―ボリュームがあるダウンベストですが、着膨れして見えないですね。

前面の裾の形がジレのようになっているので、中間着としても取り入れやすいんです。同ブランドだと、他にイタリアンベストというモデルもありますが、こちらはよりインナーダウン的な立ち位置。サイズ感もコンパクトなので、アウターを羽織った時もスタイリッシュです。

最近は営業中も店内の換気をしているため、ダウンベストは屋内でも重宝しているそう。他には〈モンベル〉のインナーダウンなども愛用中。


―下に着たニットの色味もいいですね。

うちで定番のハーレーのシェットランドセーターです。チクチク感がないので、サーマルの上にもストレスなく着られます。

―大井さんの冬のインナーはサーマルが基本ですか?

インナーは大体サーマルですね。とりあえずサーマルを着てからどうしようか考えます。単純にヒートテックの見た目が好きじゃなくて…。もちろん暖かいことは知っています。僕も試してみたことはありますよ。でも、着心地や見た目の部分では、コットン100%のサーマルにはかなわないと思ってしまいます。僕がちょっと古い人間なのかもしれませんが(笑)


―そもそも大井さんって寒がりなんですか?

だいぶ寒がりですね。末端冷え性ですし(笑)今の時期はホッカイロが必須です。今日は忘れてしまったのですが、お店の中でも常にポケットに入れておいて、こっそり手を暖めたりしています。裾上げの調整中などに冷たい手が触れてしまったりすると、お客さんもきっと不快でしょうからね。

―すごい。ホスピタリティとしてのホッカイロだったりするんですね。

まあ、いいように言うとそうなりますね(笑)


ZABOU TOKYO
住所:東京都渋谷区神南1丁目5番2号 川村ビル 2F
TEL:03-3461-7773
営業時間:12:00–19:00

 

森田浩之さん(ADAM ET ROPE’ 渋谷PARCO店)

ダウンジャケット / Yeti、ニット / LAURENCE J.SMITH、 中に着たロンT / WIND AND SEA、パンツ / SUNSEA、シューズ / SOLOVAIR(ADAM ET ROPÉ別注)、グローブ / Supreme × THE NORTH FACE


―今日のコーディネートのポイントを教えてください。

僕は冬のアウターは断然ダウン派なんです。重いアウターは嫌だし、自転車に乗る事も多いので、丈が長いアウターもあまり着ません。今日は中にロンTとニットを着ているので、あとはダウンを羽織れば十分。〈イエティ〉のダウンはボリュームこそ控えめですが、昼間だとやや暑いくらいです。


―他のスタッフさんは重ね着して寒さをしのぐスタイルでした。森田さんは少し違うようですね。

ごわつくのが嫌なので、重ね着はあまり好きじゃないんです(笑) 家から出る時にパッと羽織れて、どんなインナーを着ていても「これさえあれば完結する」といったようなアウターを選ぶことが多いですね。

黒メインのコーディネートのアクセントにしたのは、以前〈シュプリーム〉から発売されたノースフェイスコラボのペイズリー柄のグローブ。

最近はワイドパンツではなく、細身のパンツに気分が移りつつあるそう。冬に入ってからクローゼットから引っ張り出してきたのは、5、6年前にリリースされた〈サンシー〉のウールパンツ。


―冬場は下半身の寒さも気になります。森田さんは何か工夫されていますか?

今日はウールのパンツなので十分暖かいのですが、いつもの癖でヒートテックのスパッツを下に穿いています。僕にとっては冬の標準装備ですね。ちなみに、ソックスもヒートテック(笑)。冬場はいつもまとめ買いします。

―インナーはヒートテック派なんですね。ダウンを着る際のコーディネートで意識されているポイントはありますか?

ダウンはどうしてもアウトドアっぽく見えてしまうアイテムです。なので、その他はテイストを変えるようにしています。今日はインナーの上下ともにウールでまとめて、足元はスニーカーではなく、ブーツを。少しカチッと見えるポイントをどこかで作るのがおすすめですね。


ADAM ET ROPÉ 渋谷PARCO店
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 3F
TEL:03-6712-7949
営業時間:11:00-20:00 ※通常11:00-21:00

FACY