受診する前に!我が子の発達具合を確かめる3つのポイント
発達障害を抱える子どもの中には「暴行をコントロールできない」「じっと座っていられない」など、年齢に見合わない行動をしてしまう子も少なくありません。
こうした行動が続くと、保護者は我が子の発達障害を疑ってしまうようになるケースが多いのですが、医療機関への受診は予約でいっぱいになっていることも多いようです。
そこでここでは、幼稚園や保育園、学校に相談する際に確認したい「3つのポイント」をご紹介します。
- 集団行動ができているかどうか(一定時間座っていられるか)
- 他害や暴言が一般常識以内かどうか
- 年齢に見合った会話ができるかどうか
筆者が実際に受けた面談においても、1〜3は毎回確認される項目でした。
我が家の息子はADHD(注意欠如・多動症)ですが、こうした特性を持つ子どもたちには「食事中に離席してしまう」「衝動的に暴力をふるってしまう」などの傾向が多く見られます。また、年齢に見合った発話ができていない場合は、自閉症や知的障害なども懸念される場合があります。
保育士の友人は「発達障害が疑われる子は1日一緒に過ごしただけでもわかる」といっているほどで、その分野に詳しい人であれば医師ではなくともなんとなく予測できるそうです。
ちなみに、ここで挙げた3つのポイントは、基本的に「公共の場で」見られる子どもの態度を参考にします。よくあるのは「公共の場ではきちんとできるが、家に帰るとひどい」などの悩みですが、公共の場でしっかりと団体行動を取れるのであれば、発達障害としては診断されないケースもあるようです。
医療機関を受診する前に「幼稚園・保育園」「学校」に相談を
発達障害と診断される子どもたちの多くは、年齢に見合った対応やセルフコントロールが「どうしてもできない」のです。だからこそ特別な支援が必要であり、場合によっては服薬することもあります。
家での様子がはちゃめちゃでも、もしかすると幼稚園・保育園や学校ではしっかりと集団行動ができているかもしれませんよね。親が思っている以上に子どもは「ちゃんとやっている」可能性もあります。
我が子の発達障害を疑う場合は、まず幼稚園・保育園や学校へ相談したうえで、今回紹介した3つのポイントについて話をしてみてください。保育士や教員は多くの子どもたちと触れ合ってきたプロです。発達障害の可能性が少しでも感じられれば、きっと力になってくれるはずです。
参考資料
広瀬 あゆみ