世帯主の年齢が70歳代の世帯

  • 金融資産非保有:31.1%
  • 100万円未満:3.4%
  • 100~200万円未満:2.8%
  • 200~300万円未満:3.5%
  • 300~400万円未満:3.7%
  • 400~500万円未満:1.9%
  • 500~700万円未満:6.2%
  • 700~1000万円未満:6.4%
  • 1000~1500万円未満:8.2%
  • 1500~2000万円未満:6.0%
  • 2000~3000万円未満:8.4%
  • 3000万円以上:11.1%
  • 無回答:7.2%

驚くべきことに、60歳代の世帯の約5人に1人、70歳代は約3人に1人が貯蓄なしと回答しています。

この貯蓄には、預貯金以外に生命保険や有価証券も含まれています。これだけ高い割合の人が、貯金も保障もなく生活しているということがわかります。

高齢世帯の困窮ぶりが時々ニュースで流れることがありますが、決して他人事ではなさそうです。我々もこのような状況を深刻に捉え、考えていかなければとつくづく思います。

貯金ゼロ高齢夫婦の心配ごとは他にもある

高齢夫婦が抱える問題はお金だけではありません。

冒頭でご紹介した認知症もそうですが、病気などの不足の事態にも備えなくてはなりません。高齢になると病気になる可能性が高くなるからです。

例えば、日本人の死因の第1位である悪性新生物(ガン)は、今や日本人の2人に1人がかかる時代です。

ガンにかかると、入院費もそうですが、最近では治療のための通院費、健康保険適用外の先進医療の技術料、抗がん剤にかかる費用など、様々な費用がかかります。

これはガンに限ったことではありません。その他の病気でも同様です。

誰しも、自分のことなら我慢できたとしても、大切なご家族やパートナーに万が一のことがあれば、できる限りのことはしてあげたいと思うものです。

病気になったとき、治療をお金で諦めないためにも、万が一の時に備えて貯蓄をしておく必要があると言えるでしょう。