まだまだ収束が見えないコロナ禍。経済の先行きも不透明です。人材紹介大手のエンワールド・ジャパンが昨年11月に発表した「新型コロナ禍における転職のきっかけ調査」では、新型コロナをきっかけとした転職検討者の動機のうち「会社の将来への不安」が46%と半数近くを占めたといいます。

転職では給与条件も主な動機の一つにあげられますが、年収が高いからといって自分の会社に満足しているとは限りません。高年収だけれども激務で休みさえ取れないという人もいれば、その逆もあり、人によって置かれている状況はさまざまです。

今回は、年収が高いとは言えないにもかかわらず自分の会社に満足しているという人たちに、その理由を聞いてみました。

副業・複業OKで多様なキャリアを認めている

「今の職場は副業OK。そのほかにも多様なキャリアを認めていて、誰でも時短勤務を利用可能。フレックスタイム制でコアタイムがないから自由に柔軟に働ける」というのは、IT企業に勤務する30代のAさんです。そのため、副業でさまざまな仕事をしている人がいるのだそう。

「舞台俳優をやりながら営業をしている人もいるし、自分の会社を設立して社長として働きながらウチで経営企画部の部長をしている人もいる。それぞれの方面で活躍しながら、この会社で多いとは言えなくても一定の収入を得られるというメリットがある」と続けるAさん。

「私も自分の店を持ちたくて、カフェで定時後に2~3時間アルバイトをしたり、経営の勉強をしたりしながら働いている。会社が安定的に給与を出してくれているからこそ、私は自分の夢を追える。だから会社に恩返しをしようと思って全力で働ける」と絶賛していました。