結婚して5年、ちゃんと買い派の夫に気づかされた

大量の服とともに結婚生活をスタートさせたAさんでしたが、夫は対照的なタイプだったそうです。

「夫は仕事上スーツで過ごす時間が長いから、そもそも私服の数があまり多くありません。でもいざ服を買うときは、無地の超シンプルなTシャツなのに1万円以上するものを買うのでびっくり。そんなデザインなら、もっと安いブランドもあるのにもったいない!って最初は思っていました」

転機が訪れたのは、結婚して5年が経過した頃。賃貸からマイホームに引っ越すことになったとき、Aさんはあることに気がついたそうです。

「荷造りのために家の中を整理していると、私の荷物はほぼ衣類。現役で着ている服のほかに、デザインは好きだけど毛玉ができて着られなくなったニットや、状態はいいけどデザイン的に着る気がしないスカートなど、もうどうしようもない服が大量に出てきました。フリマサイトに出せるものは出してみたけど、全然売れず…。これまで何も考えずに服を買い続けていた自分を恨みました」

一方、夫の服はというと、5年前からずっと着ているのに型崩れもなく、今着ても違和感がないデザインのものばかりだったそう。そこで初めて、夫が何の変哲もないTシャツに1万円以上も払っていた理由が理解できたそうです。

「シンプルで上質な服を長く着る方が、よほどコスパも環境にもいいことに気がついて猛省しました」

「量より質」に服との付き合い方を転換

引っ越しを機に、一生懸命働いて稼いだお金がただのタンスの肥やしと化している現実に気づいたAさんですが、どのようにして大量の服を片付けていったのでしょうか。