「調べたてみたら、店頭で古着を引き取ってくれるアパレルショップや、古着の寄付を受け付けているNPOが結構たくさんあることを知りました。少しでも有効活用してもらえるよう、店舗に行ったり発送したりしてなんとか捨てずにすんだんですが、引っ越しの期限が迫る中、大量の服を仕分けるのは本当に大変でした。『最近この服着てないけど、また着たくなるかもしれないし…』って思う服は大抵着ない服なので、そう思ったらすぐに整理することを全力でおすすめします!」

Aさんは服との付き合い方も大幅に見直し、以下のような観点で服を購入するようになったそうです。

  • トレンドを追うことから卒業して、年齢を重ねても長く着られる服にお金を使う
  • デザインのみでなく、使われている素材や洗濯方法なども確認する
  • 作られている工程も気にする。環境になるべく負荷が少ないものを選ぶ

こうして服を選ぶようになってから、服に対する愛着が驚くほど増したというAさん。以前より格段に量は減ったものの、本当に好きな服だけが集められたクローゼットを眺めると、とても満たされた気持ちになるそうです。

買い物に「サステナビリティ」という視点を

世界的に環境保護の機運が高まる中、サステナビリティへの取り組みは、今や企業の株価を左右するほど大きな要素となっています。

消費者である私たちも、できる範囲でサステナブルに暮らしたいもの。安さや効率だけを追求するのをやめると、意外にも豊かさが手に入るかもしれません。まずは毎日身に着ける服について、考えてみるのもよさそうです。

金谷 ひつじ