コロナ禍がホテル業界のサブスクを創出する
帝国ホテルがサブスクサービスを提供するきっかけは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるホテル稼働率低下の影響です。
COVID-19の感染拡大によって人の動きが遮断され、2020年におけるインバウンド需要は同年比で99%減少しています(※3)。同ホテルは外国人の利用者も多く、「値段以上の価値があるサービス」と利用者からの反応も上々です。
利用者が減少し、今後の先行きも不透明なことから打ち出されたサービスですが、帝国ホテルとしては3月15日から7月15日までとサブスク提供期間を区切っていることからも、まずは様子見でサービスリリースしたものと見られます。
もしも本サービスが成功裏に導かれた場合は、他のホテルも追従する動きが見られると予想されます。ビジネスホテルによる、マンスリー契約は以前からありましたが、「高級ホテルのサブスク」というあらたなサービスが今後も増えて来ることで、さらなる新しいライフスタイルの形の風が吹き込まれるのではないでしょうか。
参考資料
- (※1)帝国ホテル「サービスアパートメント」
- (※2)三井の賃貸「ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京」
- (※3)travel voice(トラベルボイス)観光産業ニュース「【図解】訪日外国人数、8月も99%減で8700人 -日本政府観光局(速報)」(2020年9月18日)
- IT mediaビジネスONLiNE「帝国ホテル、月額36万円で「ホテルに住む」サブスク発表 食事や洗濯も定額」(2021年2月1日)
高級フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」代表 黒坂 岳央