どんな人が利用するのか?

1泊あたりで計算すると、たったの1万2,000円で帝国ホテルに宿泊できるコスパが高いサービス、どんな利用者が想定されるのでしょうか。

真っ先に思いつくのは、都内のタワーマンション賃貸で、月額30万円以上の支払いをしている人たちです。筆者がビジネスでお世話になっている経営者は、赤坂の高級分譲賃貸マンションに住んでいます。

このマンションを選んだ理由は、「東京都内の真ん中に住むことで、都内のあらゆるアクセスが容易」というロケーションが一番大きいといいます。最低家賃は50万円ほどですから、このようなマンションに住んでいる人にとっては「高級マンションクオリティの生活+ホテルのサービス」である帝国ホテルのサブスクは魅力的に映るものと感じます。

また、海外から招聘されている外資系企業勤務の役員クラスの外国人にとっても、興味を持つ内容と感じます。筆者は昔、外資系企業勤務でしたが、その時に秘書の人がこぼしていたのが「海外から招聘する外国人は、会社借り上げのホテルにうるさい」というのです。

役員クラスですから、4つ星ホテルを借りてマンスリー契約で住まわせると、「サービスに不満があるから、あっちのホテルの方がいい」と他のホテルに住みたいと注文をつけられてしまうことがあるというのです。

住む場所にうるさいことで社内でも有名な外国人役員は、六本木や広尾、麻布十番のホテルをあちこち借りることになり、手間やコストがとても掛かっていた記憶があります。帝国ホテルは海外からも優れたサービスを提供していることで有名ですから、こうした外資系企業の外国人役員の住まいにもニーズが高そうです。