60代から貯蓄を増やす方法
60代になって年金生活に入ってからも貯蓄を増やすことは可能です。貯蓄を用意できても切り崩すだけでなく、増やすことも意識すると良いでしょう。
投資で資産を増やす
もし退職金など余裕資金があるのなら、投資でお金を増やすという手も。比較的リスクの低い投資信託、売却益や配当金が一定期間非課税となる NISA(少額投資非課税制度)などがおすすめです。
持ち家を現金化する
持ち家があるのなら売却して現金化するという方法も。リースバックなら自宅を売却後に不動産会社と賃貸借契約を結び、そのまま住み続けることができます。自宅を担保にして融資を受けるリバース・モーゲージという手もあります。
年金の繰下げ受給をする
健康に自信があるのなら、年金の繰下げ受給を利用するのも良いかもしれません。年金の繰下げ受給をすると年間8.4%年金額が増え、最大で42%アップする仕組みです。例えば、年金65歳で年間200万円受給する人が70歳まで繰下げを行えば、受給額が284万円になります。受給額アップは一生涯続くので、平均寿命の長い女性に有利な制度といえるかもしれません。
60代は老後資金の形成が重要になる
余裕のある老後を過ごすためには、老後資金をきちんと用意しておくことが大切です。受給予定の年金に合わせて、必要資金を算出してみるのもおすすめ。また60代に入ってからも、投資などを利用して資金を増やすことを意識してみてくださいね。
貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2019年(令和元年)平均結果―(二人以上の世帯)」貯蓄の状況
- 生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」
- 総務省統計局「<貯蓄・負債>貯蓄及び負債の年平均1世帯当たり現在高」表番号5「世帯主の年齢階級別」、 「<貯蓄・負債>貯蓄及び負債の年平均1世帯当たり現在高」表番号19「各種世帯属性,貯蓄現在高,貯蓄・負債現在高の差額階級別世帯分布」
- 日本年金機構「老齢基礎年金の繰下げ受給」
倉持 茜