厚生年金と国民年金、迫りくる老後にいくらもらえるか

Aleksei Morozov/iStock

迫りくる老後に戦々恐々としているのは、老後が目前の50代や60代だけではありません。

はたらく世代である20代から40代の世代にとっても、少なくはない年金保険料を毎月収めているわけですから、老後にいくらもらえるかは、大変気になるところです。

現在、65歳から年金を受け取ることが可能ですが、受給開始年齢を65歳より前倒しした場合、つまり繰上げ受給をした場合ですと、年金が最大30%減額にはなりますが、65歳より早く受け取ることができます。

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逆に、65歳より遅く受け取り始めた場合、つまり繰下げ受給をした場合ですが、最大42%増額した年金が受け取れるようになっています。

令和2年5月に「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」が成立したことで、令和4年4月から年金の繰り下げ受給が75歳まで可能となりました。

この改正により、最大84%増額した年金を受け取ることができるようになります。

繰り下げの延長など制度改正が進んでいることからわかるように、これからの年金受給者である私たちは、工夫しながら年金を受け取ることや、できるだけ長く働くことが求められているのかもしれません。

今回はFP(ファイナンシャル・プランニング技能士)の視点から、現在支給されている厚生年金と国民年金の受給額を確認しつつ、将来に向けたお金の増やし方について解説します。

老後に受け取れる国民年金はいくらか

厚生労働省年金局が公表している「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金と国民年金の受給額を確認していきましょう。

まずは自営業、フリーランスの人などが受け取っている国民年金ですが、資料によると、平均年金月額は5万5946円となっています。

毎月の生活費から逆算しても、国民年金だけで生活するのは厳しそうです。

次に、受給額ごとの人数を確認してみましょう。

  • ~1万円未満:7万8940人
  • 1万円以上~2万円未満:30万5498人
  • 2万円以上~3万円未満:96万2046人
  • 3万円以上~4万円未満:297万367人
  • 4万円以上~5万円未満:470万5988人
  • 5万円以上~6万円未満:766万5866人
  • 6万円以上~7万円未満:1448万1778人
  • 7万円以上:182万1629人

国民年金を満額で受け取ると、月額65,141円(令和2年4月~)となります。受給額の差はあったとしても、現在の満額6万円から上下数万円程度の差ですし、そもそも受け取れる金額自体も大きい額ではありません。

むしろ国民年金を受け取った上で、老後の生活費をその他の資産で、いかにカバーするかを考えることが必要かと思います。

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執筆者
三輪 文
  • 三輪 文
  • ファイナンシャルアドバイザー

二級ファイナンシャル・プラニング技能士(FP2級)。はたらく世代の資産運用サポート促進のためのマネーセミナーで登壇多数。二種外務員や保険募集人資格を短期間で取得。生命保険から投資信託までの幅広い金融商品を活用し、総合的な視点からライプラニングや資産運用アドバイスを行う。また、中学生から芸能活動をスタートし、役者やラジオパーソナリティ、モデルなどとして幅広く活動。フリーランスなどの経験と女性の視点も併せて資産運用の初心者にでも分かりやすくお金の話を伝えることに努力している。