新型コロナウイルスの世界最初の症例が発見されてから1年あまりが過ぎ、私たちの生活は大きく様変わりしました。それに伴い家族との過ごし方や、家族への感情も変化した…という人は少なくありません。
今回は、良くも悪くも「新しい生活様式」がもたらした家族間の変化と、これからの家族の在り方について、考えてみましょう。
「家族と過ごす時間の増加」に対して8割が好意的
昨年の6月に内閣府が発表した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、「今回の感染症拡大前に比べて、家族の重要性に関する意識はどのように変化しましたか」という問いに対し、全体のほぼ半分を占める49.9%の人が「家族の重要性をより意識するようになった」答えました。
さらに、「今回の感染症の影響下において、家族と過ごす時間はどのように変化しましたか」という問いには、「大幅に増加」「増加」「やや増加」と答えた人が70.3%、さらに「増加」と答えた人に対する「現在の家族と過ごす時間を今後も保ちたいと思いますか」という問いには81.9%の人が「保ちたい」ないしは「どちらかというと保ちたい」と回答しています。
つまり、ステイホームで家族と向き合い、コミュニケーションをとる機会が増え、それがとても有意義な時間だったと感じた人がたくさんいた、ということでしょう。