「老後資金」を考える

先ほどから見てきたとおり、60代の貯蓄額(預貯金以外の金融資産と預貯金の額の合計)から負債の額を差し引いた額は、約1,906万円。

いわゆる「老後資金2,000万円」に、あと少しで届くというイメージですね。

ただ、これらはあくまでも平均値。一部の富裕層や、相続・贈与があった人なども含めたデータです。世帯分布を見たときに、貯蓄ゼロ、もしくは貯蓄100万円以下といった層の存在も無視することはできません。

実際に同調査では「二人以上の世帯のうち世帯主が60歳以上の世帯」の8.5%が、貯蓄額が100万円未満世帯である、という結果が出ているのです。

現役引退直前にお金のことで慌てることがないよう、人生100年世代と言われる長い老後を見据えた資産形成を、先手先手で意識していきましょう。

参考資料

LIMO編集部