具体的には、ベジタリアン・ノンベジタリアンメニューを分け、後者は牛肉・豚肉を使用せずに提供しているようです。ルーを日本から輸入し、ジャポニカ米(日本などで栽培されている品種)を使う、日本で展開しているとろりとした「カレーライス」を提供していることがわかります。
本場に進出する際には「本場で受け入れられている標準」に合わせようとしてしまいがちですが、中途半端に合わせると「よくわからないもの」になってしまい、結果として失敗することになります。
今回の壱番屋のように、最初から「日本のカレー」と銘打って出してしまった方が受け入れられる可能性が高まるでしょう。
また、壱番屋の場合はインド進出以前にも、1994年のハワイ・オアフ島を皮切りに、アメリカ本土・イギリス・中国・香港・台湾・韓国・タイ・シンガポール・インドネシア・フィリピン・ベトナムと、複数国に進出しています。
これらの地域でもインドと同様の展開方針で「日本のカレー」として展開しており、一定程度の成果をあげているので、今回のインド進出時にもある程度の核心を持って展開していると考えられます。
今後の事業推移及び、2店舗目への拡大も楽しみに待ちたいと思います。
参考資料
當瀬 ななみ