ここで、年収600万円台の世帯の平均貯蓄額もみてみましょう。総務省発表の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果(二人以上の世帯)」では、以下のように示されています。

「年収600万円~650万円」の世帯

平均貯蓄額:1072万円

  • 通貨性預貯金:324万円
  • 定期性預貯金:403万円
  • 生命保険:238万円
  • 有価証券:80万円

金融機関外:27万円

「年収650万円~700万円」の世帯

平均貯蓄額:1246万円

  • 通貨性預貯金:411万円
  • 定期性預貯金:384万円
  • 生命保険:315万円
  • 有価証券:136万円

金融機関外:32万円

年収600万円のAさんの貯蓄額は1000万円。つまり、同じ年収の世帯の平均的な貯蓄があるということが分かりました。Aさんは、年収が極端に少ないわけでも、貯蓄が周囲に比べて不足しているわけでもないのです。