さいごに~会社員の定年退職金事情をながめて~
定年退職金の金額の格差は、勤続年数だけではなく、「学歴」「企業規模」「退職理由」といった、さまざまな要因に左右される、ということがお分かりいただけたかと思います。
終身雇用制の崩壊、副業解禁の流れ。こうした実情をふまえると、転職や再就職先を選ぶ際、勤続年数に左右される部分が大きい「退職金」だけに着目する必要性は、今後薄れていく可能性もあります。
また、いまだ終息の兆しが見えないコロナ禍。各企業の退職金事情は一層厳しいものとなっていく可能性もあるでしょう。
老後のマネープランを「会社任せ」だけにしていられない時代がきているのかもしれません。人生100年時代を見据えた老後資金の形成は、できるだけ早めのスタートされることをおすすめします。
参考資料
- 「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」厚生労働省
- 「中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)」東京都産業労働局
LIMO編集部