気づいたタイミングで資産運用を始める
「老後の心配は老後になった時に考えればいいや」と考えている方も多いかと思います。
しかし、この考えはFPの立場からすると賛成することはできません。老後を迎えてからお金を増やすのは至難の技です。
皆さんご存知のように、ある日突然お金が増えることはほぼありません。
お金は長い時間をかけて地道に貯めていくものですから、時間を味方につける必要があります。これ以外に確実に貯める方法はありません。
老後を迎えた方ですと、貯金するための十分な時間を確保することができません。
ですから、老後に不安を持ち越したくない人は気づいた今から準備が必要になります。
言い換えれば、働いている今のうちから準備を始め、老後までの時間が長ければ長いほど、着実に老後のためにお金を貯めることができます。
できれば20年以上資産を増やす行動を続けると良いでしょう。
残念なことに、みなさんの頭に真っ先に浮かぶ銀行預金や貯金では、ゆとりある老後を過ごせるくらいのお金は増やせません。
銀行預金や貯金はそもそも金利がないか、ごくわずかです。しかも、すぐに引き出せてしまうのでお金が貯まりません。
老後資金を積み立てるなら、自動引き落としで積み立て、簡単には引き出せない金融商品(例えばイデコや貯蓄型の保険商品)で強制的に積み立てるようにすると良いでしょう。