約半数は自由に使えるお金が「5万円未満」

生活費を除く、自由に使えるお金(配偶者がいる場合は夫婦2人分)はひと月あたりいくらくらいあるかの質問では、「5万円台」と回答した人が23.5%と最も多く、次に多いのが10万円以上の20.1%となっています(図表3参照)。

平均額は56,356円ですが、5万円未満の割合が50.9%の過半数を占める一方で、5万円以上も約半数という結果で、貯蓄額と同様、二極化の現象が見られました。

図表3:生活費を除いた自由に使えるお金(配偶者がいる場合は夫婦2人分)

出所:PGF生命「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」

晩産の家庭では教育費が老後の生活を左右する

筆者は40歳で下の子供を出産しているので、その子が20歳になる年に還暦を迎えることになります。もし大学に進学していたら、まだ学費が必要な時期でもあります。

筆者のような晩産の家庭では、教育費と同時に老後資金の準備もしていかなければならないので、子育て中はかなり負担が重くなります。さらに、子供を思うあまり必要以上に教育費にお金をかけると、子供が大学を卒業する頃には貯蓄がほとんどなくなってしまうという事態になりかねません。

定年と子供の大学卒業時期がほぼ同じタイミングでやってくる場合は特に、子供の手が離れた後に貯蓄を増やすチャンスがないまま老後を迎えることになるので、教育費の使い方には注意が必要です。また、早いうちから教育費と老後資金の両にらみで準備を進めることも大切でしょう。