就任宣誓が終わって初めて正式な大統領となる

大統領就任式とは、“次期”大統領が連邦議会議事堂前でアメリカ合衆国大統領職への就任宣誓を行う式典です。

新型コロナウイルスの影響で規模が縮小される今回の就任式ですが、この就任宣誓は通常通りに行われます。場所もこれまでと同じ連邦議会議事堂前であり、ネット上での宣誓ということにはなりません。それだけ、この就任宣誓は神聖で重要な儀式なのです。

そして、この就任宣誓を終えた時から、“次期”大統領が正式に大統領に就くとされています。つまり、就任宣誓が終わるまでは、米国大統領はトランプ氏のままなのです。正確には、就任式が行われる日の正午(今回ならば1月20日の正午)から、新大統領の職務が開始されることが憲法で定められています。

ただ、実際には、就任式が正午に合わせて行われるため、前述のような“就任宣誓=大統領の職務開始”となっているようです。

宣誓文は合衆国憲法で厳格に定められている

この就任宣誓ですが、『私は合衆国大統領の職務を忠実に遂行し、全力を尽して合衆国憲法を維持、保護、擁護することを厳粛に誓う(I, ***** do solemnly swear that I will execute the Office of President of the United States faithfully and will to the best of my ability, preserve, protect, and defend the Constitution of the United States. So help me God.)』という文言であり、これは合衆国憲法で定められた定型文です。

「*****」の部分には大統領本人の氏名(今回なら“Joseph Robinette Biden, Jr”となります)が入りますが、その他は一切の変更が許されません。憲法で厳格に定められているからです。日本ではちょっと考えられない厳しさです。なお、日本語訳の最後にある「誓う」は「確約する」という訳もあります。