シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。国内でハンバーガーチェーン店「マクドナルド」を運営する日本マクドナルドHD(2702)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2021年1月6日に更新された日本マクドナルドHDの2020年12月既存店売上高は、対前年同月比+7.2%のプラス成長。内訳は客数が▲7.4%とマイナスだったものの、客単価は+15.7%の大幅な伸びとなりました。

また全店売上高も+7.9%で、既存店・全店ともにプラス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は12月決算)。

既存店売上高は今期、プラス成長10カ月・マイナス成長2カ月という結果に終わりました。コロナ禍の影響から各外食企業がマイナス成長で苦戦する中で、同社は年間を通じて概ね対前年同月比でプラス成長を続けることに成功しています。特に客単価は4月以降10%以上の数字が続いており、客数減をカバーしています。

一方、全店売上高の今期のマイナス成長は6月の1カ月のみとなりました。全体的には、既存店に近い数字で推移しています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2020年1月に5,200円を前後する水準から始まり、3月には安値4,290円を付けました。しかし反発後に上昇が続き、6月15日には高値6,270円に到達。その後下落して、8月以降は概ね4,900~5,400円間のレンジで取引が続いていますが、昨年12月下旬からは5,000円前後での取引となっています。

コロナ禍の影響はあるものの、2020年12月期の既存店・全店売上高は概ね対前年同月比プラスを維持して終了しました。プラス成長を来期も継続できるのかが注目されます。

日本マクドナルドホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料

LIMO編集部