「コロナ対策」の行動を、個人に託すのは難しい
ここまで、「ちょっと困った患者さん」たちの行状を、3つのケースにわけてご紹介してきました。
これらのエピソードを通じて筆者がお伝えしたかったのは・・・
「好きなことや習慣、常識って、よほどの強制力が働かない限り、そう簡単に軌道修正できるものではない。それがたとえ、健康、命にかかわる物であっても」ということ。
言葉の力だけに頼る「お願いベース」で、多くの人の行動を変えようとするのは、たとえコロナ対策であったとしても、難しいことでしょう。
欧米各国のロックダウンのような、強制力のある手段を使った対策は日本ではとられていません。
最終的には個人の良識ある行動に任せる部分が大きくなってしまうことになる訳ですが、やはり、感染対策行動を個人に託すのは無理がある、というのが本音です。
参考資料
NHK『コロナ 分科会尾身会長「個人努力だけに頼るステージ過ぎた」』2020年11月27日
村松 拓