続いて、金融資産を保有していない世帯を含む70歳以上の世帯の金融資産保有額別の割合は以下の通りです。
- 金融資産非保有:31.1%
- 100万円未満:3.4%
- 100~300万円未満:6.3%
- 300~500万円未満:5.6%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:6.4%
- 1000~2000万円未満:14.2%
- 2000万円以上:19.5%
- 無回答:7.2%
ここで注目したいのは、金融資産1000万円以上と回答した世帯が33.7%いるのに対し、金融資産非保有と回答した世帯が31.1%と、持つ者と持たざる者の差が大きいという点です。
この結果を見ると、70代で金融資産がない、もしくは少ないと、ゆとりのある老後を送ることは難しそうです。
貯蓄が少ない世帯は、早急に老後に向けて貯蓄を増やす準備を始めるべきだとわかります。
老後70代を乗り切るためにはどうすればいいのか
老後は「ゆっくり趣味を楽しみながら健やかに過ごしたい」と望む人は、今から早めに資産運用を始めることを検討してください。
金融資産は、高額の相続を受けるか、まとまった退職金を受取るか、宝くじが当たらないことには、一晩で一気にお金が増えることはありません。これらの実現が難しい人は、地道にコツコツと積み立てていく他は無いのです。
言い方を変えれば、地道にコツコツと長期間資産運用をすることで、宝くじを当てなくても、老後にまとまったお金を持つことが可能なのです。
資産運用と聞くと、ギャンブルみたいで怖いという人が、未だに多いかと思います。
けれども、資産運用は皆さんが想像している以上に、地味で地道な作業です。
毎月コツコツ無理のない範囲のお金を、自分に合った金融商品に振り分けていくだけの作業なのです。
始める時に、しっかりと自分に最適な商品を選択できれば、途中でメンテナンスも必要ありません。
ポイントは「長期・分散・つみたて」投資です。どうでしょうか。「これなら自分にも出来そう」と思ったら、資産運用を始めるタイミングと言えるでしょう。