元信金職員は見た、資産運用の勝者と敗者の差

Aleksei Morozov/iStock

資産運用に関するセミナーや無料相談に人気が出ています。

私たちは学校教育で資産運用についてしっかり学ぶ機会がなかったため、大人になってから学びたいという人がたくさんいることがうかがえます。

これも、資産運用はしっかり情報を精査して行わないと失敗してしまう可能性があるためです。

私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。

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そこで今回は、資産運用の勝者と敗者の差についてみていきたいと思います。

資産運用勝敗の差【その1】:まとまった資金を一気に投資にまわす

これは信用金庫に勤務していた時によく目にする失敗例ですが、まとまった資金で一気に投資信託などのリスク商品を購入するのは危険です。

外貨保険などの積立利率が設定されているような商品は別ですが、投資信託のように毎日基準価額が変動している商品を一気に購入してしまうと、買ったタイミングが勝敗を決めかねません。

私が信金に勤務していた時も、1000万円を超える大金を一気に海外の不動産投資信託に投資をしたお客様がいらっしゃいました。

運用がうまくいっているときはよかったのですが、災難はリーマンショックとともにやってきました。リーマンショックによって基準価額は3分の1に下落。未だに利益が出る水準まで回復していません。

もしこの投資信託を、一気に買わずにタイミングを分散して購入していたらどうなっていたでしょうか。リーマンショック後の3分の1に下がったタイミングでも購入しますので、個別元本を引き下げることができます。

このように、一気に買わずにあえてタイミングを分散して購入することで下落相場も味方につけることができるのです。今資産運用を検討している人は、一気に投資にまわさず、あえて分散して投資することをご検討ください。

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執筆者
谷口 裕梨

同志社大学卒。大学卒業後、京都中央信用金庫で投資信託や生命保険などを活用した資産運用アドバイス、相続相談、融資、為替業務などに従事。その後は福知山市役所で主に中小企業支援などに携わる。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、個人向け資産運用のサポート業務を行う。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などを保有。