60歳代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)の平均金額は1635万円、中央値は650万円です。

2000万円以上金融資産を保有している世帯が24.5%いる一方で、金融資産を保有していない世帯が23.7%いることがわかります。老後の金融資産保有額においても、大きな格差があると言えます。

この差はどこからでてくるのでしょうか。一つは退職金の有無が大きな要素としてありそうですが、やはり長い時間を掛けてコツコツと老後資金を準備してきたかどうかも大きな要素としてあると言えるのではないでしょうか。

老後格差に立ち向かうために今からできることは

毎月の収入に余裕がない人こそ、その分時間を掛けて地道につみたてていく必要があります。老後格差に立ち向かうためには、資産運用の力を利用しながら、自分のお金にも働いてもらう工夫を取り入れましょう。

例えばイデコやつみたてニーサを使って投資信託をつみたてる方法、あるいは個人年金や貯蓄型生命保険などの保険商品でつみたてる方法があります。

どの金融商品で運用すべきかはその人の年齢や家族構成、運用スタンスによって異なりますので、自分に最適な方法を探すことから始めると良いでしょう。

銀行預金やゆうびん貯金以外の金融商品は元本保証がないものが一般的です。特に投資信託は日々基準価額が変動していますので、怖いと感じる人もいると思います。

しかし、その反面、期待リターンが高い株式主体に長期分散運用をすることで預金や貯金では得られないリターンが期待できます。たくさん増やしたい人こそお金に頑張って働いてもらう必要があります。