続いて50歳代の貯蓄額の金額別の世帯割合を見てみると、以下の通りとなっています。
50歳代の金融資産保有額(金額別の世帯割合)
- 金融資産非保有:21.8%
- 100万円未満:4.5%
- 100~200万円未満:4.6%
- 200~300万円未満:4.0%
- 300~400万円未満3.6%
- 400~500万円未満:3.6%
- 500~700万円未満:4.9%
- 700~1000万円未満7.6%
- 1000~1500万円未満:10.7%
- 1500~2000万円未満:8.3%
- 2000~3000万円未満:7.6%
- 3000万円以上:8.9%
- 無回答:9.8%
一見大きなばらつきはありませんが、ここで注目したいのは、50歳代で金融資産非保有と回答した世帯が21.8%、つまりおよそ5世帯に1世帯は金融資産非保有世帯であるということです。
一方で金融資産1000万円超保有世帯が全体の26.6%であるため、同じ50歳代でも世帯により大きな差があることがわかります。
50歳代でお金がたまらない人のイタイ共通点とはなにか
それでは、50歳代でお金が貯まらない人にはどのような特徴があると考えられるでしょうか。
貯蓄というのは、宝くじや万馬券が当たったり、多額の遺産を相続したりしないかぎり、一夜で築くことはできません。鍾乳洞のつらら石のように、あるいは屋久島の杉の木のように、長い時間を掛けて少しずつ形成していくものです。
大人になって企業に就職し、働いている間にコツコツ積み立ててこられた人が、定年退職を控えたこの50歳代でしっかりとした資産形成ができていると言えるのではないでしょうか。
そのため、50歳代でもお金が貯まらない人の共通点の一つは、「若いときからの時間を上手に活かせなかった人」と言えるでしょう。
さらに、長い時間かけて資産形成するには、資産運用商品を上手に使ってこられたか、ということも重要です。
安全性も重要ですが、銀行預金に十分な金利があったのは過去の話です。お金を効率的に増やしていこうと考え、様々な金融商品を検討しつみたててきた人の中には、この50歳代で長期運用の効果も相まって成果が出てくる頃合いという人も少なくないでしょう。
50歳代でもお金が貯まらない人のもう一つの共通点としては、「(資産運用について)何もしてこなかった人」を挙げておきたいと思います。