2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に揺れ動き、何かと暗い空気が日本を覆いました。そんな中、大ブームとなって明るい話題を振りまいたのが鬼滅の刃です。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、不滅の大記録と思われていた『千と千尋の神隠し』を抜いて歴代興行収入1位になり、1月5日現在で346億円に到達しています(興行通信社調べ)。また、映画の主題歌『炎』を歌うLiSAはこの作品で第62回レコード大賞を受賞するなど、その影響は各方面に波及しています。
「鬼滅」コラボ商品は後を絶たず
実際、鬼滅の刃人気にあやかろうというコラボ企画や関連商品が相次いで登場しました。たとえば、映画上映に合わせるように発売されたダイドードリンコの缶コーヒー「鬼滅缶」や、丸美屋食品のレトルトカレー、ふりかけなど。
これらの商品は、あっという間に店頭から姿を消すほど大人気となりました。筆者は、鬼滅の刃ふりかけを一度も見ることがなく販売されていることをネットニュースで知ったくらいです。
また、日本郵便の2021年向け年賀状でも鬼滅の刃のイラストを採用。昨年10月末に販売予約を開始すると注文が殺到し、12月15日の年賀はがき受付開始時点で販売枚数が200万枚を超え、過去最高の売上を記録したとメディアでも大きく取り上げられていました。