貯金だけでは限界があるなら資産運用を

貯金のひとつの分け方に生活防衛資金、つまり、緊急時にすぐに使えるための貯金があります。
この生活防衛資金は普通口座での預金が適しています。

現在の預金の超低金利ではお金を増やすことは見込めませんが、原則、有事に何の制限も受けずに迅速に引き出すことができ、普段は比較的安全にお金を置いておく保管場所のような位置づけになるでしょう。

そのため、3か月分の生活費があれば良いという意見もありますが、個人的には有事に態勢を整える期間として生活費6カ月分ほどが現金貯蓄の目安ではないかと考えます。

逆に、生活防衛資金以上の資産もすべて預貯金のみで保有していたり、毎月少額しか貯金に回す余裕がなく、このペースの貯金で将来の生活は大丈夫なのか不安を感じていたりするという方は資産運用を検討することもおすすめします。

資産運用をおこなう上で、元本保証がないというデメリットはありますが、運用方法によっては比較的リスクを抑えた方法も存在します。

最近は「手数料」や「どの手法が一番儲かるのか」ばかりにフォーカスした情報も多く見受けられますが、金融商品にはそれぞれ特徴があります。

「まとまった資金を運用するのか」「毎月積み立てる方法で運用するのか」「自分が許容できるリクはどの程度なのか」「目的は何で、何年でいくらの資産をつくることなのか」等、その背景により適した商品や運用方法は変わります。

この超低金利時代に、老後の生活にむけて少しでも効率よく資産を増やしたいと考える方も多いかと思います。
その時に、「どれが儲かるか」だけではなく、「自分にあったものを選ぶ」ことが失敗しないコツです。