「1分1秒が勝負!」というときも少なくない、世の中のワーママたち。仕事と家事とでただでさえ忙しいのに、子どもの読めない行動にまで時間配分しておかないといけないため、1日が24時間では足りない、という声も頻繁に耳にします。
そんな忙しさから、まわりの人や状況に目がいかなくなり、無意識のうちにマナー違反を犯してしまうワーママもいるようで…。
今回は、筆者の身近で起きた「ワーママのマナー違反」をご紹介します。あくまで筆者の近くで起きた事例です。大多数のワーママたちはきちんとルールを守っているので、まれなケースであることはご理解くださいね。
鼻水ダラダラの子を保育園へ預けてしまうワーママ
就学前の子どもがいるワーママは、子どもを保育園に預けて仕事をするのが一般的。実家が遠いなど、すぐに頼れる場所がないときは、保育園へ行ってくれないと出勤すらできません。ママだけでなくパパも子どものことに対してフットワークが軽い人であればいいのですが、そんなケースはまれなのではないでしょうか。
筆者の知人であるAさんは、早朝から保育終了時間ギリギリまで保育園を利用しているママの一人。フルタイムで働く正社員で役職もついており、毎日バリバリと仕事をこなしています。
しかし、まわりにいるママたちが首をかしげるようなマナー違反をしているようで…。ママ友経由でその話が耳に入ってきたのです。
ある日、Aさんの子どもが保育園にいるときに発熱し、早退したそう。こんなご時世なので、先生から「無理させないようにしっかり休ませてあげて」と言われたにもかかわらず、翌日もAさんの子どもは登園。
咳はないものの、鼻水はダラダラで明らかに本調子ではない表情の子どもをいつも通り登園時間に連れてきたそうなのです。熱なし・咳なしということで、保育園としても断りきれなかったようなのですが、まわりのママたちは若干の不安を覚えたそう。
ただの風邪であったとしても、小さな子どもはこじらせて悪化するかもしれないし、ほかの子どもにうつっても大変です。受け入れ不可となる体温の基準を下回っていたそうなので、ルール違反ではないのでしょう。しかし、“自分さえよければ”と思われても仕方がないような行動に、顔をしかめる人もいたそうです。
ワーママにとって、子どもの体調不良は仕事を続ける上での大きな壁。Aさんにも葛藤はあったはずですが、仕事を優先するあまり、子どもの体調を考えずに保育園へ預けてしまうのは、マナー違反だと言われても仕方がないのでは…と思ってしまいました。
仕事を残したまま退勤されて周りが迷惑
残念な話ではありますが、企業の中には「子どもがいるから」ということで採用を渋るケースがまだあるようです。子どもがいても社会に出て活躍したいという気持ちを持つ人にとって悲しい現実ですが、こんな理由を述べる企業がなくならないのには理由があるのも事実。
例えば、過去に採用した女性が「子どもの行事があるから帰ります」と、まだ仕事が残っているのに帰ってしまった──こんな経験をした企業なら、ワーママの採用に慎重になってしまうのも無理はありません。
一部の無責任な行動をとるワーママのために、対応に困っている企業もあるようです。筆者の知人であるBさんが働く会社は、女性をターゲットとした商品を取り扱っていることもあり、積極的に女性を採用しているそう。もちろんママもたくさん活躍しており、Bさんも子どもを保育園に預けて仕事をしている一人です。
ワーママが多いことから、子どもの急な体調不良による休みや、年間行事の参加にはできるだけ柔軟に対応してもらえているそう。しかし、一人のママがある日マナー違反をしたのです。Bさんから聞いたところによれば…
「うちの会社では、いつも朝礼のときに早退する人などの確認をします。子どもの行事での早退も、事前申請さえしておけばOKなんです。子育てしながら働いている人が多いので、お互いさまで助け合いながら仕事をしていました。ある日の朝礼で『今日は子どもの行事があるので退勤時刻になったら必ず帰ります』と言い出した人がいました。『早退じゃないし、帰るのは問題ないのに』と思っていたのですが、その人は自分の仕事が片づいていないにもかかわらず、誰かに後を頼むでもなく退勤時刻にそそくさと帰ってしまったんです。やり残しがあることに気づいて、急遽みんなで分担して行うことになって…。それぞれ抱えている自分の仕事を後回しにして、帰ってしまった人の仕事をするはめになり、本当に腹が立ちました。その人は数カ月後に自ら辞めていきましたが、その一件があって以来、管理者は子どもがいる女性の採用に慎重になっているようです」
いくら柔軟に対応してくれる企業であるとは言え、子どもの行事を盾に、自分の仕事が片づいていないのに引き継ぎもなく帰ってしまうのはマナー違反。助け合いのもとで会社が回っているということを、頭の中からなくしてはいけませんね。
“マナー違反”と言われないように
ワーママは本来、人一倍がんばっている、賞賛されるべき人だと思います。一部のマナー違反を犯している人のせいで、責任を持って一生懸命に仕事をしている人まで「ワーママだから…」などと言われるのは残念でなりません。
家族にも、保育園にも、職場にも感謝の気持ちを忘れずに、お互いが気持ちよくいられるよう、配慮し合えればいいなと思います。
川西 まあさ
