咳はないものの、鼻水はダラダラで明らかに本調子ではない表情の子どもをいつも通り登園時間に連れてきたそうなのです。熱なし・咳なしということで、保育園としても断りきれなかったようなのですが、まわりのママたちは若干の不安を覚えたそう。

ただの風邪であったとしても、小さな子どもはこじらせて悪化するかもしれないし、ほかの子どもにうつっても大変です。受け入れ不可となる体温の基準を下回っていたそうなので、ルール違反ではないのでしょう。しかし、“自分さえよければ”と思われても仕方がないような行動に、顔をしかめる人もいたそうです。

ワーママにとって、子どもの体調不良は仕事を続ける上での大きな壁。Aさんにも葛藤はあったはずですが、仕事を優先するあまり、子どもの体調を考えずに保育園へ預けてしまうのは、マナー違反だと言われても仕方がないのでは…と思ってしまいました。

仕事を残したまま退勤されて周りが迷惑

残念な話ではありますが、企業の中には「子どもがいるから」ということで採用を渋るケースがまだあるようです。子どもがいても社会に出て活躍したいという気持ちを持つ人にとって悲しい現実ですが、こんな理由を述べる企業がなくならないのには理由があるのも事実。

例えば、過去に採用した女性が「子どもの行事があるから帰ります」と、まだ仕事が残っているのに帰ってしまった──こんな経験をした企業なら、ワーママの採用に慎重になってしまうのも無理はありません。

一部の無責任な行動をとるワーママのために、対応に困っている企業もあるようです。筆者の知人であるBさんが働く会社は、女性をターゲットとした商品を取り扱っていることもあり、積極的に女性を採用しているそう。もちろんママもたくさん活躍しており、Bさんも子どもを保育園に預けて仕事をしている一人です。