「メンタルやばい！」鬱になった勤め人が、頼るべき4つの制度。

④ 仕事に復帰するために

勤め先に籍をおいたまま休職した場合は、職場復帰に向けたリハビリとして「リワークプログラム」の活用を検討してもよいでしょう。

これは、復職後を想定して、通勤やオフィスワークなどの作業を行ったり、認知行動療法やカウンセリングなどを受けながら、復職後の「ぶり返し」を防ぐトレーニング、といったイメージです。

【参考】「リワークプログラムについて」一般社団法人日本うつ病リワーク協会

また、いったん退職したのち、再就職を目指すことになった場合は、「就労移行支援」のサービスを上手に活用していくこともおススメです。
学校のようなスタイルで、個別の支援計画に沿って、就労に必要なスキルや知識を習得していくところです。体調や就職準備に関する相談に乗ってもらえるため安心です。

【参考】「よくわかる！就労移行支援」LITALICOワークス

これらの制度は、勤務先の上司や人事担当から教えてもらえるものとは限りません。担当者が「制度の存在すら知らなかった」というケースもあるのです。

本人が心身ともに参ってしまっている時期は、こうした細かい制度を調べたり、手続きをしたり、という作業がとてもつらくなるものです。ご家族やパートナーのサポートを受けながら、制度活用につなげていかれることをおすすめします。

【参考】
「病気やケガで会社を休んだとき」全国健康保険組合（協会けんぽ）
「自立支援医療（精神通院医療）の概要」
「障害年金」日本年金機構
「リワークプログラムについて」一般社団法人日本うつ病リワーク協会
「よくわかる！就労移行支援」LITALICOワークス

池上翠