まず資産運用とは何かですが、投資と投機の違いを知っておきましょう。

投資とは中長期的な資産運用をしていくことで、利益を安定させて収入を得ていくことを目的としています。

一方投機とは短期間で金融商品の売買を繰り返しながら利益を得ていくことを目的としています。FXや仮想通貨などがこれにあたります。誰かが勝てば誰かが負けるという「ゼロサムゲーム」と言われ、ギャンブル性が高くなります。

資産運用は投資にあたりますので、この違いをよく理解しておくことが大切です。

将来に向けて確実にお金を増やしたいと思ったときには投資、遊びでやるものが投機ということをぜひ覚えておいてください。

複利の効果を知っておく

資産運用をする上で欠かせないものの一つが複利の効果です。

複利とは預けた元本と運用の結果増えた利息分を引き出さずに利子も含めて運用し、利益を増やしていく方式です。この逆にあたるのが単利で、元本にのみ利息がついていく方式ですので、増え方は一定となります。

数字でみてみましょう。

100万円を持っていたとして、複利と単利、同じ条件で運用します。ある一定の年数が経ったときにお金の増え方がどのように変化しているか確認してみましょう。

年率3%で24年間運用した場合

  • 複利:200万円
  • 単利:172万円

このように時間をかければかけるほどお金の増え方は尻上がりになるのが複利です。何もしなくても複利を使って時間をかければお金が大きく増えるということです。

この複利の効果を最大限享受しようと思うときには、「20年以上の時間」をかけて運用することがポイントになります。