シングルマザーとして生きていくためにはさまざまな決断と苦悩があります。
離婚の決断、仕事、住む場所・・・離婚するまでにもさんざん悩んだのに、次から次へと出てくる課題。世の先輩シングルマザーは、どのような選択をして、どのように悩みを解決していったのでしょうか。今回は、3人のシングルマザーのエピソードをご紹介していきます。
相談相手は「先輩シングルマザー&プロ」!
Aさんのケース
Aさんは、離婚を決断するまでに時間がかかったといいます。相談しても、解決へ向かうようなアドバイスをもらえなかったり、相談相手によっては傷ついたりすることも。
「相談相手によって言うことが全然違って・・・。私も弱っているからか、何気ない一言に傷ついたりもしましたね。
身内や気の置けない友人ほど『結婚前に見抜けなかったの?』なんて、今さら過去は取り戻せないのにそんなこと言われても・・・って感じで。当時は相談相手を選ぶことにも苦労しました」
離婚の悩みはプライベート中のプライベートなので、身近な人へ相談しますよね。悩んでいるときだからこそ、ただ話を親身になって聞いてくれるだけでも御の字。ただ、心配のあまり感情的になられても困るものです。
さまざまな人に相談したAさんが、参考になるアドバイスをもらえたと感じたのは「経験者かプロ」だったそう。
「特に先輩のシングルマザーはアドバイスが的確でした。離婚後の育児や仕事の経験談は参考になりましたし、何より気持ちを理解してくれたのでホッとしました」
離婚後の仕事に関しては、子育てをしながら就職を希望している人に特化した「マザーズハローワーク」に相談をしたとのこと。
「プロに仕事の相談をして良かったと思いました。客観的に相談にのってくれるし、私自身も自分が仕事に何を求めているかを明確にすることができました」
離婚は人生の大きな決断。相談して傷つくこともありますが、前へ進むためにも行動していくしかありません。先輩シンママやプロに相談して道が開けたAさんのように「他人は他人」と割り切ることも大切なんですね。
パート+副業で時間に融通が。
Bさんのケース
厚生労働省の「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査」によると、平成27年における母子世帯の母自身の平均年間就労収入は200万円で、母子世帯の世帯平均年間収入(平均世帯人員3.31人)は348万円です。一方、父子世帯の父自身の平均年間就労収入は398万円で、父子世帯の世帯平均年間収入(平均世帯人員3.70人)は573万円でした。
「覚悟はしていましたが、出産・育児でできたブランクは大きかったですね。しかも今度はシングルマザーとしての職探し。仕事を選んでいる場合じゃないのはわかっていたのだけど・・・」
そう語るのはシングルマザーとしての職探しに苦労したBさん。勤務時間や勤務日、子どもの世話で急に休む可能性、そういう条件に難色を示す会社も少なくなかったそう。
「まだ子どもも手のかかる年齢なので、結局正社員での就職は諦めました。その代わり、今はパート+オンライン副業で頑張っています」
副業というと「よく聞くけれど自分には無理…」と思う方もいるかもしれません。パートの掛け持ちに比べて、オンライン副業のメリットは「場所や時間を選ばない」こと。通勤の時間を節約し、仕事に当てられるのもBさんにとっては大きなメリットでした。自宅ででき、夜や土日など好きな時間に仕事ができるのは育児中の女性には嬉しい条件ですね。
サポートをフル活用して都会で暮らす。
Cさんのケース
離婚を選択した女性は実家に戻るイメージが強いですが、田舎の実家は何かと不便な点も多いそうです。
「地元に戻る選択肢も考えたのですが、実家がある地域は過疎地域で車がかかせません。医療体制も不十分なことに不安もありました」
実は、施設やサポートの充実を考えて都市部で暮らすCさんのような選択をしたシングルマザーは少なくありません。
「親とも折り合いが悪かったので、今の都市部の生活を結構気に入っていますよ。『遠くの親戚より近くの他人』ですね。集まりや習い事に積極的に顔を出して少しずつ知り合いを増やしています」
子どもが小さいときは、一時保育やベビーシッターなど頼れるサービスをフル動員して仕事との両立を乗り切ったそうです。
「田舎だと、子どもの世話は母親の仕事だとか言ってベビーシッターなんて頼れませんから。仕事と育児を完璧に両立するのは私にはハードルが高くて。田舎の人情深いところが恋しいなと思うこともありますが、都会の他人の事情に無関心なところに助けられました」
解決方法はきっとある!
離婚を意識したときから、離婚までのこと、離婚後のことなどさまざまな悩みが出てきます。実際に体験して学んだ人の話は、これから離婚を考えている人にとってもためになりますよね。
相談相手の言葉に傷ついたり、新しい生活のスタートに戸惑ったり「なんでこんな大変な思いをいなきゃいけないんだろう・・・」と思う人もいるかもしれません。自分の人生を歩むために必要なステップだと信じて、ベストな選択をできると良いですね。
【参考】
「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査」厚生労働省
犬養 のぞみ