「大企業」と「中小企業」その収入と貯蓄の差は?
こんな状況であるからこそ、日頃からリスクに備えた貯蓄をすることの大切さを思い知らされます。それでは、大企業と中小企業に勤める人のそれぞれの収入、および貯蓄の差はどのくらいあるのでしょうか。総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯(2019年) 7.世帯主の勤め先企業規模別」より、世帯主が勤務する企業規模別の平均年間収入・貯蓄・負債を一部抜粋してご紹介します。
【全体平均】
年間収入:736万円
貯蓄額:1,376万円
負債:855万円
純貯蓄額:521万円
【企業規模30~99人】
年間収入:627万円
貯蓄額:954万円
負債:771万円
純貯蓄額:183万円
【企業規模1000人以上】
年間収入:857万円
貯蓄額:1,622万円
負債:1,049万円
純貯蓄額:573万円
企業規模30~99人の会社に勤める人は、平均値を全体的に下回っています。また、貯蓄額から負債額を引いて算出した純貯蓄額で比較してみると、「企業規模30~99人」が183万円であるのに対し、「企業規模1000人以上」は573万円と、その差は390万円にもなるのです。さらに、年間収入にも230万円の差があります。もちろん個人差が出やすい部分ですが、企業規模によって収入・貯蓄にここまでの差が出てしまうという格差の現状が垣間見られるのではないでしょうか。