これは大学にもいえることですから、ここからは国立大学の場合と私立大学の場合でいくら異なるのか確認してみましょう。

株式会社日本政策金融公庫の令和2年3月公表「教育費負担の実態調査結果」によると、大学4年間の平均入在学費用は下記のようになっています。

  • 国公立大学:499.4万円
  • 私立大学(文系):717万円
  • 私立大学(理系):821.7万円

このように大学費用だけでも大きな金額となっています。

幼稚園から大学まですべて公立だった場合で約1040万円、すべて私立の場合は約2500万~2600万円と私立が入った場合は大きな金額の準備が必要です。

同資料のアンケートでは教育費の捻出方法(何らかの対応をしている世帯)は、「教育費以外の支出を削っている(節約)」が32.7%と最も多くなっていることから、家計を圧迫していることが分かります。

子育て世帯のお年玉運用で教育費にする方法

教育費の家計への負担は大きいということが分かりました。
ここからは本題のお年玉をどのように使って教育費にしていくかの方法をご紹介します。

お年玉をそのまま貯金しておくこともひとつの方法ではありますが、一昔前と違って超低金利時代となり、預貯金だけではお金が増やせなくなりました。

おそらく子育て世帯では学資保険や保険商品などはすでに持っているという方が多いと思います。そこで検討したいのが資産運用です。

資産運用は中長期的に運用しながら、利益を安定させて収入を得ていくことを目的としています。
一度に大きなお金を預けるのではなく、毎月決まった日に同じ金額を分散して積立をすることでお金(資産)と時間を分散させることで、リスクを抑えながら利益を安定させるという効果が生まれます。

もちろんリスクはありますが、大事なことは20年以上続けることです。
そして時間をかけただけ成長しているようなものを選んで投資することがポイントとなります。

資産運用初心者の子育て世帯ではぜひお年玉を資産運用に回し、お子様が成人するときには預貯金よりも大きくなった資金を渡せるようにされてみることをおすすめします。