お金持ちは「保険料」をケチる

一口に保険といっても、その種類は「終身保険」「医療保険」「学資保険」などさまざまです。筆者は長い間「大人になったら生命保険(もしくは医療保険)に加入するもの」と思ってきましたが、お金持ちの中には保険会社に支払うお金がもったいないと感じる人が少なくありません。

お金持ちの知人Iさんもそのひとり。そもそも生命保険や医療保険の目的は、病気になって入院や手術などをした場合にかかる費用を「負担できない人」、つまり「まとまったお金がない人」が安心して治療できるようにするもの。

Iさんにはまとまった貯蓄があるだけではなく、自分が死んだときに家族に残す遺産(土地や家、車など)も十分にあるため、保険に入る必要がないそうです。仕事の関係上、Iさんのところには保険会社からの勧誘が度々あるそうですが、十分な貯蓄や財産があることを伝えると、保険会社の職員もそれ以上勧誘してこないとのこと…。

お金持ちがすべて保険未加入というわけではありませんが、「もとの取れない取引には応じない」というスタンスのお金持ちは案外多いものです。

お金持ちは「無駄な外食」をしない

――お金をたくさん持っているのだから、喉が渇いたらどこかで飲み物を買えばいいのに

これは、いつもマイボトルを持参している美容サロンのオーナーを見て感じた筆者の第一印象です。「マイボトルに水を入れて会社へ持参する」。これは、「100円ちょっとのお茶をコンビニで買うのに躊躇する」ようなお金に余裕のない人や、節約家がすることだと思っていました。

毎月何百万円も売り上げを上げている有名サロンのオーナーなのに、なぜマイボトルを持参しているのでしょう。思い切ってサロンオーナーに聞いてみたことがあります。

筆者:マイボトル可愛いですね。毎日持ってきているのですか?
オーナー:そうそう!コンビニに行くとついでにいろいろ買っちゃうから、行かないようにしているの

はじめは「コンビニに行くとお菓子などが目に入って買ってしまうから、ダイエット目的なのかも」と感じていましたが、話をしていくうちに「コンビニでお金を使うのがあまり好きではない」ことが判明。なんでも、コンビニに立ち寄るとあれもこれも買ってしまって無駄使いのクセがつきやすくなるそうです。

決して外食を我慢しているのではなく「外食するときは思い切り贅沢に」、そして「我慢するところはしっかり我慢する」というメリハリを意識している姿勢が素敵だな、と感じました。