コロナ禍の介護生活「家事・食事編」
外食頻度「減」・家事負担「増」
- 外食を控えた…24.8%
- 家事の負担が増えた…15.4%(食べやすさに配慮した食事を用意している人)、9.3%(通常の食事を用意している人)
コロナ禍で、外食をする人が減った影響か、介護者の家事負担は増えているようです。
通常の食事を用意している人は9.3%だったのに比べ、食べやすさに配慮した食事を用意している人は15.4%も、家事負担が増えたとしています。
デイサービスを中止した施設や、訪問介護の頻度を減らした事業者なども存在するため、食事を用意する機会が増えた影響もあるかもしれません。
とくに、要介護者の食事は、栄養バランスややわらかさ、塩分などにも注意しなければならないため、配慮した食事を作っている人には大きな負担といえるでしょう。
市販の介護食などを活用!
市販用介護食の使用回数が「増えた」と回答した人は20.6%おり、食事の用意における負担を、工夫して軽減している人が多いと判明しました。
しかし、市販用介護食を「もともと利用していない」人が44.2%ともっとも多く、まだまだ市販のものが浸透していないといえるでしょう。
また、「冷凍食品や調理食品等の利用が増えた」人は14.2%にとどまり、あまり活用されていないこともわかりました。今後、家事負担軽減のためにも、市販用介護食の導入や冷凍食品の活用を増やしても良いかもしれません。
2020年「介護生活の総括」
2020年はCOVID-19の流行によって、施設・在宅介護ともに感染対策を強いられた1年となりました。
高齢者はとくに重症化しやすいことから、接する機会が多い人はさまざまな場面で意識を高めていたようです。
「介護にまつわる意識調査」の結果をみても、買い物を控える、ネットショッピングを活用する、外食を控える、など日常生活に注意を払って高齢者と接していたことがわかります。
一方で、食欲や筋力の低下、運動量の減少、家事や介護負担の増加がみられ、介護する側・される側ともに、新型コロナウイルスによる悪影響が及んだ1年だったといえるでしょう。