利便性はわかるけれど
一方、「反対派」の意見はどうでしょう。「お金のありがたみ、価値がわからない(60人)」「紙幣であげるのは伝統だから。キャッシュレスは情緒がない(20人)」「セキュリティが不安(12人)」という意見が上位を占めました。
・「便利なのはわかるけれど、お年玉はただお金をあげるのが目的なわけではないので、キャッシュレスはさみしい。中高生になると手渡しでお年玉を渡さない限り孫は会いに来てくれないのに、お年玉まで送信してしまったら孫に会う機会なんてなくなってしまう不安もある」
・「現金書留で送ると送料などもかかるからスマホのほうがお得では?と娘に言われてスマホからオンライン決済に挑戦。でも、送信先の電話番号を間違えていたようで全く知らない人宛にお金を送ってしまいました。先方が受け取らなかったためお金は返ってきましたが、慣れないことをして冷や汗をかいてしまったので、やっぱり目の前で渡したいなと思いました」
慣れない作業で実際に送金ミスをしてしまうと、「やはり機械は怖い」なんて思ってしまいますね。また、シニア世代は若者に比べ「現金を使いたい」という感覚が強く、抵抗感がある様子。そして「お金が理由でも元気な姿を見せに来てほしい」というのは祖父母の本心かもしれません。
調査では「2021年はお年玉をどのようにあげますか?」と質問。「現金であげる(72%)」、「キャッシュレスであげる(9%)」、「あげない(19%)」と、キャッシュレスに理解は示しつつも、実行予定の方はまだ1割に満たないのが現状のようです。