お金以外のデータでみる、「年収600万円世帯」のリアル
同じ年収でも、家族構成や年齢などによって経済状況が異なるはず。そこで、年収600万円世帯に関するお金以外のデータもみていきましょう。
では、年収600万円の世帯の家庭の状況についてみていきます。
年収600万~650万円世帯の家庭のリアル
世帯主の平均年齢・・・47.5歳
世帯人数の平均・・・3.40人(うち18歳未満の世帯人員・・・1.08)
世帯主の配偶者のうち女性の有業率・・・52.6%
これらのデータを踏まえると、負債額の部分でも目立っていた住宅ローンの返済に加え、子どもの教育費にもお金がかかっている世帯が多いと考えられます。その結果、「年収600万円でも暮らしにゆとりがない」という状況に陥ってしまうのも無理はないでしょう。
さいごに
それなりの年収があっても、住宅ローンや教育費といった大きな支出があれば、どうしても貯蓄に手が回りにくくなってしまいます。子どもが多ければ、経済的負担はより大きくなるでしょう。
とはいえ、やがては老後資金にも目を向けなければなりません。これからのライフイベントをイメージすれば、待ち受けている出費が掴めてくるはずです。目の前の出費にだけ対処し続けるのではなく、今後発生する部分も見据えたお金の計画を立てていきましょう。
とくに老後資金の貯金は、長期に渡って取り組むことになります。そのため、「貯める」だけでなく「うまく増やす」という点も意識することが大切です。自分に合った資金運用についても、いま一度考えてみてくださいね。
【参考】
「民間給与実態統計調査の調査概要」国税庁
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。
LIMO編集部