現代の子育ては時に孤独感や閉塞感、悩みを一人で抱えるなどの「孤育て」に陥りがち。近くに親しい人もおらずコロナ禍でお出かけもままならない中、一人で頑張っているママも少なくありません。

そんなとき「息抜きにおしゃべりできるママ友がいたら…」と思うことはありませんか? 今回は、令和ならではのママ友づくりにまつわる体験談、実践する際の注意点についてご紹介します。

平成末期に始まった「SNSでのママ友づくり」

SNSが生活に浸透していった平成の時代。特に「Twitter(ツイッター)」や「Instagram(インスタグラム)」を利用するママがぐっと増加するにしたがい、子育ての喜びから悩みに至るまでSNS上でシェアするようになりました。

自分と近い境遇のママを手軽に見つけられることから、ママ同士でつながってメッセージを送り合うことも当たり前に。SNS上で意気投合したうえでリアル世界でも会ってみるなど、コミュニケーションの築き方に大きな変化が生まれました。

そんなSNSを通じてママ友をつくった人に、その体験を聞いてみると…。

「第1子を出産してからTwitterに育児の情報収集のためのアカウントをつくりました。出産月が近いママのアカウント、育児の勉強になりそうなアカウントを中心につながっていくうちに、いつの間にか悩みも愚痴も語り合える心のオアシスになっていました。フォロワーさんのうち数人は居住地が近かったので、思い切って子連れで会ってみることに。今では家に呼びあうほど仲の良いママ友です」(29歳/2歳女の子のママ)

「Instagramにベビー用品のハンドメイド作品をアップしているうちに、趣味や境遇の近いママさんフォロワーが増えました。共通点が多くて気楽に話せるのがうれしいです。家事育児の合間でのコメントのやり取りが、自分だけの癒し時間になっています」(35歳/5歳男の子のママ)

ママ友づくりもマッチングアプリで!が令和流 

SNSは趣味や生活環境、価値観の近いママ友づくりが匿名でできることがメリットです。しかし、ある程度の投稿活動やコメントのやり取りなど、下地となるコミュニケーションが必要ため、“ママ友”と言える仲になるまで時間がかかるのが難点。

そこで令和の新たなママ友づくりの手段として登場したのが、各種のママ友マッチングアプリ。登録して自分の居住地、子どもの年齢やきょうだい構成、趣味などをオープンにすることで、近くに住む似た境遇のママを自動でマッチングしてくれます。

プロフィールを見て「このママと話してみたい!」と思ったら、アプリ上でコミュニケーションを開始。意気投合すればママ友として関係を発展させられるという仕組みです。居住している市区町村単位でローカルな関係が築けるため、育児に役立つリアルな情報も手に入れやすいというメリットがあります。

ほかにもママ友づくりのために新たに注目されている方法があります。「LINEオープンチャット」や、地域掲示板アプリ「ジモティー」の募集機能を使う方法です。

オープンチャットはLINE上で友達同士でなくても会話に匿名参加できることが特徴。さまざまなカテゴリーのチャットルームが開かれているので、例えば「東京 ママ」などで検索すれば、該当する多くのチャットルームが出てきます。

また、ローカル情報に特化したサイト、ジモティーでは「メンバー募集」カテゴリーから近隣ユーザーに向けて友達募集を呼びかける投稿が可能です。子育て中のママに限らず、「映画に一緒に行ってくれる方」「カフェ巡りについてきてくれる人募集」など自由な内容での投稿が見られます。

まだSNSほど利用は多くないようですが、予期せぬ近場でママ友を見つけた人もいるようです。

「テレビで紹介されていたママ友マッチングアプリ。気になって登録してみたら、なんと同じマンションのママさんとつながりができました! 先輩ママさんなので、育児について相談させてもらっています」(28歳/1歳女の子のママ)

「思い付きの軽い気持ちでジモティーに友達募集の投稿をしたところ、たくさんのメッセージが来てびっくり。中には出会い目的のようなメッセージも含まれていたので、女性とわかる人以外には返信しませんでした。そこで知り合ったママさんと時々LINEでやり取りしています」(27歳/0歳男の子のママ)

令和のママ友づくりに欠かせない注意点とは?

新型コロナの影響で地域の子育てサークルやオープンスペースが次々と一次休止となり、リアル世界でのママ友づくりはより難しく、「孤育て」のリスクも高まっています。そうしたことも影響し、令和の時代はオンラインでのママ友づくりが一層活発化していくと思われます。

顔の見えないネットコミュニケーションにおいては、相手を見極める力や情報リテラシーがより深く問われることとなるでしょう。安易に相手を信用することは、自分だけでなく子どもや家族を危険にさらすことにもつながりかねません。

チャットの最中などでは、つい勢いに流されがちになります。事前に自分の中で信頼するかどうかの基準を考えておいた方がよいでしょう。

例えば「仲良くなるのを急いでいるような気配はないか」「外部のサイトへ誘導しようとしてこないか」といった点は要チェック。自身の側でも「自分や子どもの住所や通園(学)先がわかる情報を安易に出さない」「意にそわないことには遠慮せずNoと言う」などのマイルールをつくっておくといいかもしれません。

実際に会うことにした場合も、最初は人気のない場所は避けたいもの。本気でママ友づくりを考えている相手であれば、そうした慎重な行動を好ましく感じることはあっても、嫌がることはないでしょう。

便利で楽しいママ友づくり、リスク管理を忘れずに

孤独に陥りがちな子育て中は、同じような境遇のママ友とのおしゃべりがとっても大切です。時には癒しに、時には育児の情報共有につながるママ友づくりも、今やスマホ一つでできる時代。

ただし安易に出会いを求めるのではなく、しっかりと信頼できるママ友とだけつながるよう、くれぐれもご注意くださいね。

中川 むすび