一度のチャンスに、あるいは1つの企業の株にだけ大金を投資するのはたしかにオススメできません。投資先もタイミングも分散することが肝要です。
トレードに損切りのルールがなかった
「今思えば、きちんと損切りのルールを決めておくべきだった」と話すのは、ソフトウェア会社で働く20代の男性Bさんです。
「いつか株式投資を始めようと思っていて、証券会社に口座だけは持っていた。コロナで大幅な下げが来て、『今がチャンス!』と飛びついてしまったのが敗因だったと思う。『早く買わなきゃ株価が戻ってきてしまう』と焦って、ろくに銘柄を選びもせずに買ってしまい、そのあといつ売ればいいかわからなくなった」と悔やみます。
「買ってからはずるずると保有し続けた。その結果、売り時を逃して大きなマイナスに。マイナスが出たら売るのが怖くなって、そのまま持ち続けて今に至ると言う感じ。売るとマイナスが確定してしまう怖さから、株を手放せなくなってしまった。上がったら上がったで『もっと上がるんじゃないか』と思って持ち続けてしまうし、下がったら損が確定してしまうのが怖くて持ち続けてしまう」と続けるBさん。
「最初に、-5%まで下がったら損切りをするとか、+3%で利益確定するとか、そういうルールを決めておけばよかった」とBさんが言うように、トレードにおいてルールを決めておくことは非常に大切です。焦りに任せて株を買ってしまうのではなく、ルールを決めてある意味機械的にトレードしたほうが冷静さを失わずにすむでしょう。