本当に待機児童の解消につなげてくれるの?
ママたちが「見直し」に不審の眼差しを向けていたのも、そもそも「浮いた財源の使い方が、具体的に発表されていない」から。
「私の住む地域は、そこまで待機児童問題は深刻ではありません。言い方は悪いんですが、待機児童問題は他人事で…。だから、特例給付が廃止や減額されるのはちょっと納得がいかないんですよね」(30歳/パート)
「待機児童対策に充てられるって、何するんですか? 保育園を増やすんですか? それとも保育士の方の給料を増やすの? もっと具体的に何に使うかを話してくれないと…。正直、本当に待機児童対策のために使うの?と疑っちゃいますね」(28歳/会社員)
たしかに、「待機児童対策」と言われても、具体的に何をするのかは不明。もう少し詳しく浮いたお金をどのように使うのかを明言してほしい、というママの気持ちもわかります。
もちろん、今回の「特例給付廃止」に賛成の人もいました。ただし、「それによって待機児童問題が解消するのであれば」という前提で、ですが。
「我が家は現在、特例給付をいただいています。『本当に』待機児童問題が解消するのであれば、廃止をするのもやぶさかではないと思っています。待機児童問題解消のための確かな対策を打ち立てているのであれば…」(40歳/主婦)
「世帯合算」見送りでホッとした人も
政府のお金の使い方にはモヤッとしたものを感じつつも、多くのワーキングマザーをホッとさせた部分もあります。それは所得制限の算定基準を「夫婦のうち所得が高い方」から「夫婦の所得の合算」へ変更する、という案が見送りになったこと。
そもそも共働き世帯が増えているからこそ、待機児童の解消が必要になのに、「夫婦が力を合わせて働いたら支援を減らします」としか聞こえないこの案に、ワーママたちは怒り心頭。