話題を共有することの喜びを、鬼滅を通じてまた思い出すことができたというAさん夫婦。煉獄さんや炭治郎たちの一生懸命な姿は、冷え切った夫婦の間にも熱い風を送り込んでくれたようです。
コロナ禍で会えない実家の家族と盛り上がれる
今年は、コロナの影響で帰省を見送ったという人も少なくないでしょう。一つの部屋に集まって、他愛もない会話をして…という当たり前のことができない時間が長く続いています。
Bさんも、今年は一度も帰省できなかったうちの一人です。
実家の家族とリアルでつながる機会は極端に減りましたが、そんな中でも『鬼滅の刃』がポジティブな旋風を吹きこんでくれたようです。
「いつもなら年に3回は地元へ帰省していましたが、今年は年始以来一度も地元へ帰れず、家族とも会えない日々が続きました。自粛期間中、テレビで見て『鬼滅の刃』にハマった私でしたが、実家では誰も見ておらず話題を共有できなかったのですが、映画が公開されてその状況が一変したのです」
映画の公開により、Bさんの“鬼滅ブーム”にますます拍車がかかった頃、実家との間でも鬼滅旋風が巻き起こったのだとか。
「最初に映画を観たのは私でした。思いっきり心を打たれた私は、その興奮を実家のLINEグループ内で熱弁したんです。実家で鬼滅を見ている人がいなかったので、最初は私の熱意にみんな若干引き気味でした」
しかし、ニュースでも取り上げられるほどの社会現象になったことで、お父さんが「これほど話題になっているのだから、一度観てみたい」と言い出し、Bさんはその背中を猛プッシュ。