リアルとバーチャルの連動という施策では、ネット購入した商品を自分が指定したユニクロ店舗で受け取れる送料無料サービスも伸びています。サイト上で手続きすると早ければ2~3日で指定店舗に届き、14日間の取り置きが可能。東京23区内の店舗指定ならばより迅速で、朝10時までに注文すると最短で当日17時以降に商品を受け取ることができます。
最近はネット購入者の半数近くが店舗受け取りを選んでいるそうで、今後はさらに拡大が見込めます。販売チャネルごとに購入金額や購入件数を比べた場合、店舗受け取りは店舗やネットを単体で利用するケースを大幅に上回るといった強みもみられます。
会員アプリをフル活用した無印良品のサービス
無印良品も自社アプリ「MUJI パスポート」をフックに、ユーザーの会員化や支持拡大を強化しています。アプリは会員証になっていて、商品やセールなどの最新情報を受け取れ、会計時や店舗へのチェックイン時に付く「MUJIマイル」を貯めるとクーポンがもらえます。お得情報は会員に毎週メルマガで配信し、店舗やサイトへの誘導につなげています。
年に5~6回、定期的に開催される「無印良品週間」セールでは、「MUJI パスポート」に配信されるクーポンを店舗で提示すると全商品が10%OFFとなります。ネットストアでも「MUJI.netメンバー」に会員登録すればクーポンが取得でき、10%OFFが適用されます。今年は11月~12月にかけ、対象家具・家電が10%OFFになるキャンペーンをネットストア限定で開催しました。
また、今年11月には新たな決済手段として、自社開発の非接触型オンライン決済サービス「MUJI パスポートPay」を「MUJI パスポート」に導入。事前にクレジットカード情報を登録しておけば、バーコードの提示だけで国内162店舗で決済できます。